-架空と妄想が入り混じったみちのくの初夏を表現-


照明へのこだわり

2013年12月12日 21:11

お年玉やらお小遣いを貯めて鉄道模型を買いました。

実際に走らせてその精巧な作りに興奮したことを覚えています。

しかし、走らせてすぐに、

(なんか違うな)

と感じるようになりました。


 

車両は極めて精密で、前照灯や尾灯だけではなく、別売りの室内灯を組み込めば点灯するなど、実車の雰囲気を余すことなく伝えてくれます。しかしながら駅などの各種建物は(加工しない限り)まったく点灯せず、現実の風景と落差を感じてしまったのです。


 

その頃から車両よりも鉄道の走る風景作りに関心を抱いていた私は、建物の照明方法を考えるようになりました。

とは言うものの、その実現には高い壁がそびえていました。

当時広く普及していた「ムギ球」を設置するには一定の技量を伴う電気工作が必須でした。しかし、それを行うには余りに私は幼く、(電気の)知識が乏しかったのです。


 

最も大きく立ちはだかったのが「予算」でした。小学生の小遣いで買える範囲などたかが知れています。そうこうしているうちにいつしか鉄道模型への興味が薄れ、30年もの年月が流れてしまったのです。。。


 

時代は変わり、発光ダイオード(LED)の登場は建物や街灯の点灯化に文字通り光明をもたらしてくれました。21世紀に入り各種メーカー様より様々な製品が流通するようになったことで、より現実的な風景を製作することができるようになったのです。さらに製品によってはコネクタにつなぐだけ、といったようなものも登場し、ハンダゴテを使ったことがないような人(つまり私)にとって気軽に取り組めるようになったのです。


 

こうした恩恵を受け、レイアウト製作のコンセプト「美しいみちのくの初夏」を表現すべく、光を効果的に取り入れていきます。

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