-架空と妄想が入り混じったみちのくの初夏を表現-


コンセプト

「みちのくの美しい初夏」

四季折々、いつどこを訪れても美しい風景が広がる東北地方ですが、なかでも私が最も好きなのは新緑あふれる5月の頃です。

長かった冬が終わりを告げ、山も野も一斉に芽吹く時期。

いのち輝くこの時期をレイアウト上で再現したい、と思い、作成に励んでおります。


 

「もしも宮城電鉄が国有化されていなかった(もしくは戦後最民営化されていた)ら?」

戦時中まで仙台と石巻を結ぶ私鉄、「宮城電鉄」が存在していました。

昭和19(1944)年に国有化されてしまいましたが、民間企業として経営していた時期は非常に進取の意欲に溢れた会社だったようです。

戦中~戦後は「国鉄仙石線」として、分割民営化後は「JR仙石線」として、通勤・通学のみならず、観光路線としての重責を担っております。


 

もし、この宮城電鉄が国有化されなかったら?(もしくは戦後最民営化されていたら?)

この路線にとどまらず、仙台市や宮城県の交通網は今とは全く異なった姿になっていたことでしょう。


 

20世紀、県内には各種の鉄道会社が存在していました。

昭和40年代以降のモータリーゼーションの進展によりそれら鉄道会社はすべて姿を消してしまいましたが、仮に宮城電鉄が存続していたならば、そうした鉄道会社を買収したり合併することにより一大路線網を築き上げたのではないか?と妄想してみたのです。


 

結果、北は大崎市から南は福島県福島市、東は石巻市、西は仙台市秋保温泉を結ぶ壮大な路線が出来上がりました。

それぞれを有機的につなぐことにより観光面でも大きな寄与が出来たように考えています。

特急や、急行電車も走っていたことでしょう。

そんな妄想を一人楽しみながらレイアウトに反映しています。


 

レイアウトの舞台

先述したように舞台は東北地方を走る、架空の私鉄(名称:『宮城野電鉄株式会社』)です。

しかしいくら二部屋を使えるとはいえ、そのすべてを表現するのは無理があります。

一部分を切り取った上で表現することにしました。

架空の都市・大崎市(現実の大崎市とは異なり、人口が40万人以上いる大都市です)をターミナルに、山や川や田園風景を走り、海を眺め、都市や住宅地、温泉などを巡るものにしてまいります。


 

実際にある地名を多少変えて駅名などに採用しました。

(例:奥島海岸→『松島海岸』から。富宮→『富谷』から。富谷町には鉄軌道の駅が存在していません)